2004年1月24日(土)「しんぶん赤旗」
【ハーグ=西尾正哉】イラク派遣軍を指揮するオランダ海軍は二十三日までに本紙の取材に対し、自衛隊先遣隊には警護支援を行うが、本隊がイラクに派遣された際には警護しないことを明らかにしました。
フィッシャー海軍広報部副部長は、「オランダ軍は自衛隊の先遣隊については、警護と野営・宿泊などの援助はする。しかし、自衛隊の本隊がくれば自分たちにはそれを警護する任務はない。自衛隊は自分たちを守る兵器を装備しており、その能力もある」とのべました。
「オランダ軍と自衛隊が共に行動していて攻撃された場合、オランダ軍は防御するのか」との質問に対しては、「仮定の質問には答えられない」としつつも、「自衛隊は自分自身の手で状況に対応するだろう。われわれが防御するのは先遣隊だけだ」と強調しました。
また、先週行われたオランダのカンプ国防相と日本の石破防衛庁長官との会談で、「(本隊は警護しないとの)明確な理解がある」と指摘しました。