2004年1月26日(月)「しんぶん赤旗」
|
自衛隊のイラク派兵中止を求めた「ワールドピースナウ1・25」が二十五日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、約六千人の市民が参加しました。思い思いのプラカード、メッセージボードを手に持ち、服装にも工夫をこらした参加者が目立ちました。
開会前のプレコンサートでは、反戦アート集団「桃色ゲリラ」のパフォーマンスやヤスミン植月さんのアラブ琴カーヌーンの演奏も。
主催者あいさつの後、米国から参加した9・11テロの被害者家族でつくる平和団体「ピースフル・トゥモローズ」のロバート・ダウ代表が、米国の報復戦争によってイラク、アフガニスタンで多くの罪なき市民が殺されていると指摘、「殺すということは常に間違っている」と告発しました。
東京・国立市の上原公子市長は、小泉首相(秘書)に「国民が法律違反をしたら大変なことになるのに、首相が憲法違反しても何も問われないのか」と電話したことを紹介。自衛隊派兵に対して、「主権者である国民が責任をもってノーと言おう」と訴えました。
昨年十一月の段階では静かな町だったサマワが、自衛隊派遣が決まったことでひどい状況になったと報告したフォトジャーナリストの豊田直巳氏は、「国際貢献というなら、アメリカに即時撤退を求めることが、イラク市民にとっての人道復興で最善の道」と強調しました。
集会後、参加者は都内をパレード。パフォーマンスも交えながら「戦争はいらない」「憲法を守れ」とアピールしました。