日本共産党

2004年1月26日(月)「しんぶん赤旗」

英メディア

イラク戦争に根本疑問

ケイ発言うけ批判強める


 【ロンドン=西尾正哉】英国内のイラク戦争に反対してきたメディアは、米中央情報局(CIA)の特別顧問でイラクで大量破壊兵器捜索を指揮してきたデビッド・ケイ氏のイラクに「大量破壊兵器はなかった」との発言を受け、ブレア首相への批判を一段と強めています。二十四日付英各紙は一面で報じています。

 ガーディアン紙は「彼(ケイ氏)の発言は、学費値上げ計画で議員の支持を得ようとし、(ケリー国防省顧問自殺についての)ハットン司法調査委員会報告で批判されることを回避しようとしているブレア首相に圧力を加えるものとなった」と指摘。「緊急の軍事行動が必要だったとする政府の判断に対し根本的な疑問を呼び起こすであろう」と述べています。

 同紙は、ブレア首相の立場が“サダム・フセインが大量破壊兵器をもっていたことに完全に確信している”から、“大量破壊兵器の計画が発見されるであろう”へとシフトしたと指摘。最近ではさらに、BBCテレビのインタビューで「大量破壊兵器が発見されるかどうかわからない」との立場にまで変わっているとしています。

 フィナンシャル・タイムズ紙は「大量破壊兵器の開発計画がイラクで見つかることを希望しているブレア首相にとってさらなる打撃だ」と述べています。


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