2004年1月26日(月)「しんぶん赤旗」
医師・歯科医師を十万人近く組織する全国保険医団体連合会(保団連)の第三十九回定期大会が二十四日と二十五日、東京都内で開かれました。全国から二百九十人が参加。前大会以降、医療改悪に反対し国民的運動をしてきた教訓をふまえ、「さらなる医療改悪と平和を脅かす改憲を絶対許さない」とする方針を採択しました。会長に室生昇氏が再選されました。
大会では「重視すべき三つの活動」として「(1)危機に直面している国民医療と医療機関の経営を守る(2)小泉『構造改革・改憲』の道から『社会保障と平和を基盤とする国づくり』をめざす(3)組織強化」を確認。
また、小泉「改革」のめざす「医療の市場化」や「社会保障の解体・再編」に対抗して、「医療保険再建ビジョン」を提起。「参議院選挙も視野にいれ、国民皆保険制度の改善強化をめざす運動政策」としています。
討論では、「地域にある国保問題、介護保険改善、障害者問題など他の運動団体と連帯して活動しよう」「小選挙区制による二大政党制では国民の医療要求は反映しない。政治を大本から変える運動を」など積極的な発言があいつぎました。
日本共産党の小池晃政策委員会責任者・参院議員が出席。「日本の政治の病気を治すため奮闘中です。社会保障を政治の中心にすえるために全力をあげます。イラク問題では大義なきアメリカの侵略戦争への日本の加担を許さないという根本から問いただしていきたい」とあいさつしました。
全国保険医団体連合会(保団連)は二十五日、東京都内で開かれていた第三十九回定期大会で「イラクへの自衛隊派兵をただちに中止することを要求する」決議を採択しました。