2004年1月27日(火)「しんぶん赤旗」
「陸上自衛隊本隊の派兵命令に抗議する」「イラク派兵の中止・撤回を」と二十六日昼、東京・新宿区の防衛庁正門前で緊急の抗議行動が行われました。昼休みの労働者ら二百五十人が、派兵に抗議し、国連を中心にした復興・人道支援への切り替えを求めました。
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安保破棄中央実行委員会、国民大運動実行委員会、有事法制は許さない!連絡センターの三団体が実施したもの。プラカードやのぼり、横断幕などを手にした参加者が抗議のシュプレヒコールをつづけました。この後、各団体代表が派兵の中止・撤回を求める申し入れ書を手渡しました。
安保破棄中央実行委員会の西川征矢事務局長があいさつし、戦後初の武装した自衛隊本隊の派兵という事態を前に「憲法九条をもつ国民として許すわけにはいかない」と強調。「アメリカの占領と戦争のために自衛隊の血を流してはならない。イラク国民に銃口を向けてはならない」と訴えました。
各団体の代表が抗議文を朗読。うちわ太鼓を鳴らし、独自に抗議中の日本山妙法寺の武田隆雄氏が連帯あいさつし、「人を殺してはいけないという簡単なことを日本政府が守ろうとしていない」と批判しました。
地元の東京・新宿区に住む山本隆造さん(71)は「派兵は道理がない。絶対に反対」と語っていました。