2004年1月27日(火)「しんぶん赤旗」
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第十二回自治体保育労働者の全国集会が二十四、二十五の両日、千葉市で開かれました。
全体会には、全国各地から七百人を超える保育士らが参加。政府・財界の保育市場化攻撃をはね返し保育の公的保障の拡充を求め、全国運動を大きく展開する決意を誓い合いました。
全国実行委員会の安田志信委員長があいさつし、自衛隊のイラク派兵撤回、国民への激痛である小泉構造改革や公立保育所つぶしとたたかうことを呼びかけました。
東京大学の小森陽一教授が「クレヨンしんちゃんは学校に行けるのか─教育基本法改悪と学校現場」と題し記念講演。幼児の心の内面に立ち入って国家への忠誠を誓わせ、「戦争をする国」へと導く教育基本法改悪のねらいを語りました。
基調報告では、公的保育拡充の大運動を提起。愛媛県今治市での民営化反対運動が特別報告されました。分科会では、民営化問題や幼保一元化問題、退職不補充・人員削減問題などについて交流しました。
神奈川県の保育士の女性(41)は「民営化とたたかう仲間が大勢いて励まされた。小泉内閣や財界には負けられない」と話し、東京・足立区の女性(49)は「幼児のうちから戦争への道がしかれる教育がされていることがよく分かった。今こそ憲法と教育基本法を守らなければ」と語りました。