2004年1月27日(火)「しんぶん赤旗」
陸上自衛隊本隊に対する派遣命令が出された二十六日、だれでもが参加できるやり方でイラクへの自衛隊派兵反対の声をあげようと、文芸評論家、声楽家、作曲家らが、リレー方式によるハンガー・ストライキを開始、同行動への参加を広く呼びかけました。
「自衛隊イラク派遣反対ハンガー・スト・リレー・マラソン」と名づけられたこの行動は、インターネットで一般の参加者を募りながら、一人が一日ハンストをおこない、リレー方式でつないでいくというもの。期間は派兵が終わるまで。
文芸評論家の末延芳春さんが仲間に呼びかけたもので、この日までに声楽家、ピアニスト、写真家、舞台芸術家など十人が呼びかけ、三十人が賛同を寄せています。
同日、都内で会見した代表の末延さんらは「今までこんな運動をしたことはなかったが、日本がギリギリの曲がり角にきていると感じて友人たちに呼びかけた。平和憲法に違反している自衛隊のイラク派兵を認めるわけにはいかない」と表明しました。
同席した発起人メンバーも「自分たちの世代は親になぜ太平洋戦争を止められなかったのかと責めた世代。だからこそ、今度は自分たちが平和憲法を守るアクションを起こすべきだと思った」(声楽家の飯村孝夫さん)、「小泉首相が忠犬ポチのようにアメリカにくっついて自衛隊を派遣することにノーといいたいし、その声をタンポポの種のように日本に広げたい」(脚本家の香取俊介さん)などと参加の思いを語りました。
ハンストリレーは基本的に一日絶食。高齢者などは一食か二食抜くだけでも参加でき、三食ぬいた段階で一日と数えるとしています。場所や時間はどこでも可能。事前事後に専用のホームページに報告し、バトンタッチします。同ページを通じ意見交換もおこなうことにしています。
ホームページは、http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto