日本共産党

2004年1月29日(木)「しんぶん赤旗」

イラクの大量破壊兵器

フセイン政権が廃棄

米前調査団長が明言


 【ワシントン=時事】デービッド・ケイ前米中央情報局(CIA)特別顧問は二十八日付の米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、イラクのフセイン前政権が一九九○年代半ばに大量破壊兵器を極秘裏に廃棄していたと明言しました。

 ケイ氏は今月二十三日に同顧問を辞職しています。

 統括責任者としてイラク国内を捜索した際、ケイ氏はフセイン前政権が生物・化学兵器を廃棄したことを記録する文書を発見しました。九八年の国連査察団のイラク退去までに、前政権が記録文書を引き渡さなかった理由について、ケイ氏は大量破壊兵器の製造能力で国際社会に脅威を与え続けるのが狙いだったと結論付けています。

 兵器開発の責任者だったフセイン元大統領の女婿が九五年に国外逃亡した後、科学者たちは国連査察官に兵器廃棄の事実を伝えようとしましたが、失敗に終わったといいます。

 民主党の大統領選候補者はイラク大量破壊兵器問題でブッシュ政権に批判を浴びせており、ケイ氏の証言で攻勢が一段と強まりそうです。


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