日本共産党

2004年1月29日(木)「しんぶん赤旗」

違憲・違法 イラク派兵やめよ

箕輪元郵政相が提訴

札幌地裁 弁護団に道内106人


 元郵政相で防衛政務次官、自民党国防部会副会長を歴任した箕輪登氏(79)=北海道小樽市在住=は二十八日、自衛隊のイラク派兵は違憲・違法であるとして派遣差し止めを国に求める訴訟を札幌地裁に提起しました。弁護団には、道内弁護士の四分の一の百六人が参加しています。


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提訴後の記者会見で決意を語る箕輪氏=28日、札幌市

 訴状では、イラクへの自衛隊派兵は、これまで政府がとっていた「専守防衛」の憲法解釈に立っても明らかに憲法第九条違反であると指摘。さらに、自衛隊の「主たる任務」が防衛出動であると明記している自衛隊法にも、自衛隊の活動地域を「非戦闘地域」と定めたイラク特措法にも反すると主張しています。

 その上で、イラク派兵によって、日本国内外で生活し活動する日本人がテロの標的にされる可能性が増大し、原告の「平和的生存権」「生命・身体、自由、幸福追求に対する権利」を侵害するとして、国に対して派兵差し止めと慰謝料一万円の支払いを求めています。

 提訴後に記者会見した箕輪氏は、重装備の武器を使用するのは、自衛隊法が定めた「武器使用」の概念を超えた「武力行使」に当たり、防衛出動の場合でなければ許されないことだとし、「防衛庁長官らはもっと自衛隊法の勉強をするべきだ」と批判。「日本は法治国家です。一番先頭に立って法を守らなければならない総理大臣が法を守らないで許されるのか」と訴えました。



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