日本共産党

2004年1月31日(土)「しんぶん赤旗」

「自衛隊は占領軍に勤務」

赤嶺議員追及に 防衛庁長官認める


写真
質問する赤嶺政賢議員=30日、衆院イラク特別委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は三十日の衆院イラク特別委員会で、イラクに派兵される自衛隊員が占領軍(CJTF7)司令部に「勤務する」ことを明らかにしました。赤嶺氏が独自に入手した政府の内部文書が「派遣隊員が勤務するCJTF=7司令部」「派遣隊員が勤務する多国籍師団(南東部)司令部(バスラ空港内)」と明記していることを指摘し、事実なのかと追及。石破茂防衛庁長官は「勤務をすることはあり得る」と認めました。

 赤嶺氏は「(自衛隊が)連合軍と一体であることを認めたものだ」と指摘し、「憲法違反の派兵は撤回すべきだ」と迫りました。

 また、赤嶺議員は、同氏が二十九日に明らかにした「最新のイラク情勢と陸自派遣の調整状況等について(案)」と題する政府の内部文書の存在について追及しました。石破茂防衛庁長官は、同文書は「残っていない」としつつ、「政府の文書をつくる過程でこのようなもの(文書)がやりとりをされることはある」と述べ、存在を否定しませんでした。

 同文書は、陸上自衛隊の派兵先であるサマワを含むムサンナ県で昨年五月一日から今年一月二十日までに「連合軍に対する襲撃等の発生件数は6件」あったとする一方、「具体的な数字については対外公表不可」との注釈を付けています。赤嶺氏は、これを批判し、「なぜ明らかにできないのか」「何件の襲撃があったのか」とただしました。

 石破長官は「相手国との関係もあるので差し控えさせていただく」と答弁を拒否。赤嶺氏は「国民への説明を放棄するものだ」と批判しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp