2004年1月31日(土)「しんぶん赤旗」
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「自衛隊のイラク派兵反対、国連憲章にもとづく平和のルールを」と三十日夜、日本平和大会(同実行委員会主催)の開会総会が沖縄戦の「終えんの地」糸満市で開かれ、千七百人が参加しました。派兵への怒りと「派兵をやめ、国連中心の復興・人道支援を」の熱気に包まれました。全労連の熊谷金道議長が開会あいさつし、日本平和委員会の千坂純事務局長が基調報告しました。
千坂氏は「イラク問題の原点は外交的に孤立・破たんしたアメリカが国連憲章を踏みにじり、無法に侵略したことにある」と強調。自衛隊派兵について「侵略と軍事占領への加担だ」とのべ、派兵計画の即時中止・撤回を求める国民的たたかいを呼びかけました。
来賓として伊波洋一・宜野湾市長、安次富(あしとみ)浩・ヘリ基地反対協議会代表委員、日本共産党の笠井亮国際局次長(前参院議員)があいさつ。アメリカ、韓国、フランスの海外代表あいさつにつづき、イラクの医師が劣化ウラン弾の被害を報告し、平和な世界をと訴えました。
各地からは「人間の鎖で小牧基地に抗議した」(愛知)、「習志野基地に向けピースアクションを起こした」(千葉)など草の根の活動を報告。沖縄の代表は全国から寄せられた連帯旗を紹介し、拍手に包まれました。
新潟市の佐藤大輔さん(24)=介護士=は「国際貢献といって派兵するのはおかしい。『自分には関係ない』と思っている人にも大会や米軍基地を見て感じ、学んだことを伝えたい」。長崎市の真崎差与子さん(34)は「佐世保基地はイラク戦争で補給基地の役割を果たした。各地の運動から学び地元の運動に生かしたい」と話していました。