2004年2月1日(日)「しんぶん赤旗」
「憲法守れ」「復興支援は国連の平和のルールで」−−。政府・与党のイラク派兵承認案強行に、三十一日、全国で抗議の声があがりました。
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茨 城 |
茨城県内の女性団体は、水戸市で自衛隊のイラク派兵に反対するピースウオークを繰り広げました。「戦争法反対いばらき女性の会」(新日本婦人の会、日本婦人会議、母親連絡会などで構成)と「平和憲法を守るいばらき女性の会」(茨城労連、茨商連、農民連の各女性部などで構成)の二団体が共催したもの。
ピースウオークには約六十人が参加。タンバリンなどを打ち鳴らしながら、ラップのリズムで「占領やめろよブッシュさん 応援するなよ小泉さん」「ストップ、ストップ、イラク派兵」などと唱和し、通行人や買い物客らにアピールしました。
参加者の一人、近澤満子さん(70)=ひたちなか市=は「衆院では強行採決されましたが、派兵反対の意思を示すために参加しました。この思いを一人でも多くの人に伝えていきたい」と話していました。
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東 京 |
「憲法、国民無視のやり方だ」。三十一日、東京・板橋区でイラク派兵反対集会が開かれ、市民ら三百人が参加、派兵承認案の強行採決に抗議しデモ行進しました。
「答弁ボロボロ うそつきは派兵の始まり」。昨夜の強行採決を見て書いたという手製プラカードを持参した佐藤範彦さん(60)。「日本のこれからがどうなるかという重大時に、自民党議員はニヤニヤしていた。おまえらもうそつきだと怒りがこみ上げてきた」といいます。
「子どもたちから平和を奪うこと…黙って見過ごすわけにはいきません」と集会で切々と訴えたのは、三人の子を持つ師岡みゆきさん(41)。「大量破壊兵器は見つからない。小泉首相はどうして派兵をやめるといわないのか」
「人道支援になぜ重火器がいる」のプラカードを持つ山岡冨美さん(72)は「前の戦争のときは公然と反対運動もできず、あれよあれよと突き進んでいきました。イラク戦争には世界中で反対世論が起きています。もっともっと世論を大きくしていきたい」と話しました。
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兵 庫 |
日本共産党の大沢たつみ参院議員は、神戸市中央区の大丸前でイラク派兵反対を訴え街頭宣伝しました。
大沢議員は、自民党・公明党が衆院特別委員会で一方的に審議を打ち切り、三十一日未明の本会議で野党欠席のまま採決を強行した問題で、厳しく両党を批判しました。
大沢議員は、「イラクのサマワ市評議会が解散していた問題で、小泉首相の答弁が二転三転し、石破防衛庁長官も答弁できなくなった。日本人が外国で人を殺す、憲法違反の自衛隊派兵は絶対に許すことができない。参議院の審議で日本の平和を守るためにがんばる」と訴えました。
街頭宣伝には、松本則子神戸市議も参加しました。
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愛 知 |
愛知県下の各地で自民・公明などの暴挙に抗議する集会やパレード・宣伝が繰り広げられました。
一宮市では、安保破棄・諸要求貫徹一宮地方実行委員会の呼びかけで緊急抗議集会を同市新柳公園で開きました。「平和・LOVE」「守ろう憲法九条」などと書いたプラカードや横断幕をもった人たち百五十人が参加しました。
日本共産党の一宮市議団、木曽川町議が参加。きしの知子前県議が日本共産党を代表し決意表明をしました。
集会後にJR一宮駅前にむけてピースパレードをしました。参加した女性(52)は「小泉首相や石破防衛庁長官のウソの国会答弁は許せない。絶対に自衛隊派兵はやめてほしい」と話しました。
名古屋市中区栄のバスターミナルでは、憲法と平和を守る愛知の会がリレートーク宣伝をしました。同会の成瀬昇代表世話人や平和を求める愛知宗教者の会の石川勇吉さんらが訴えました。