日本共産党

2004年2月2日(月)「しんぶん赤旗」

イラク派兵やめよ撤退せよ

各地で行動


隊旗授与式の街で

旭川

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イラク派兵に抗議する人たち=1日、北海道旭川市

 イラクに派兵される陸上自衛隊本隊の「隊旗授与式」が開かれた北海道旭川市で一日、「戦争ノー、有事立法反対旭川連絡会」が派兵反対の宣伝・署名行動をしました。同市「平和通り」に集まった百三十人が横断幕やパネルなどを掲げてビラを配りました。一時間で四百四十四人分の派兵反対の署名が集まりました。

 「隊旗授与式」会場の陸自旭川駐屯地に小泉首相、石破防衛庁長官らが出席したため、市内は厳重な警備が敷かれました。

 ビラを受け取った市内に住む加藤直子さん(60)は「イラク派遣は絶対に反対です。自分の子どもや周囲の人が行くとしたら胸が締めつけられる思いです。自衛隊が戦場に行ったことはない」と語気を強めました。「年金も削られ、一人で暮らすのがやっとなのよ。自衛隊をイラクに派遣するために税金を使うなんて認められない」と署名に協力しました。

 宣伝では、同連絡会の湯川界事務局長、旭川憲法を守る会の内沢千恵代表委員、日本共産党の真下紀子道議などが派兵反対を訴えました。


数学者が集会・デモ

渋谷

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数学者デモ=1日、東京都内

 「自衛隊のイラク派遣に反対する数学者の集い」が一日、東京・渋谷区の大学生協会館で約三十人の数学者が参加して開かれました。「自衛隊のイラクへの派遣に反対する数学者の会」が主催しました。集会では、世話人から「自衛隊のイラク派遣に反対する数学者の声明」に数学者など約三百人が賛同者として加わったことが報告されました。声明は、武器を携えた自衛隊のイラク派遣は、国際法違反の米英のイラク攻撃と占領を「積極的に支持し加担することを意味」し、明らかに日本国憲法前文と第九条の理念に反すると指摘。数学にかかわる者として「このような自衛隊の派遣に反対し、イラクの復興支援は、イラクの人びとの意向にもとづき、国連の枠組みでなされるべきもの」とのべています。

 数学者でもある秋葉忠利広島市長からのメッセージが紹介されました。秋葉市長は、国民のコンセンサスが得られているとは言えない状況で、政府が自衛隊のイラク派遣を決定したことに「遺憾」を表明。平和を求める数学者が、イラク派遣に反対の声を上げていることに「敬意」を表しました。

 集会後、渋谷駅周辺をデモ行進。「自衛隊のイラク派兵反対」「イラク派兵は今からでもやめよ」とのシュプレヒコールにたいし、沿道から拍手や「がんばれ」「数学者でなくてもイラク派兵に反対だ」と声援がありました。


「戦争ゴメン」300人パレード

川崎

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 「憲法違反の自衛隊派兵を許すな」と一日、川崎市中原区でイラク派兵に反対する集会とパレードがおこなわれ、市民ら約三百人の声が響きわたりました。

 平和運動や環境保護、医療・福祉活動、中小業者運動、消費者運動など各界各分野で活躍する市民百七人が呼びかけた「戦争はゴメンです! 市民の集い」実行委員会の主催です。参加者は平和公園から新丸子駅前まで、楽器や人形、手作りのプラカードを持って行進。日本共産党の、はたの君枝参院議員(神奈川選挙区候補)と党川崎市議団も駆けつけ、市民とともに「イラクの住民に銃を向けるな」「日本を戦争する国にするな」と唱和しました。

 参加した速水勝広さん(60)=川崎市=は「日本が“戦争する国”になるかどうか、命運がかかっている。生きている証しとして一人でも多くの人に憲法九条を守ろう、派兵反対と訴えたい」と話していました。



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