2004年2月3日(火)「しんぶん赤旗」
「びっくりしましたけどね、赤嶺さんが入手された報告書の原案、これはいつどこで作成されたものなんですか」―二日朝放送の文化放送(ラジオ)「蟹瀬誠一ネクスト!」は、衆院イラク特別委員会で陸自先遣隊報告書の政府内部文書を示した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に電話でインタビュー。司会者の蟹瀬氏からこんな驚きの声があがりました。
赤嶺氏は同文書が陸上自衛隊先遣隊の「報告書」の“原案”であり、「先遣隊がサマワでいままさに調査を始めようというときに、すでにできあがっていた」と指摘。「報告書」では「事件は著しく少ない」とされたムサンナ州の治安状況について、同文書が「襲撃等の発生件数は6件」としていることを紹介すると、蟹瀬氏は「イラク特措法にもとづけば(派兵は)安全な地域でなければならないということになるわけですからね」と応じました。
真相解明についてたずねられた赤嶺氏は、「論戦の中で、戦争の大義であった大量破壊兵器問題も破産し、占領軍の一員になることもはっきりした。国民への説明責任を果たしていないことも明らかになった。参院でも徹底して追及していかなければならない」と強調しました。
蟹瀬氏は「赤嶺さんのおっしゃったように、非常にずさんな手続きで物事が進んできている」と指摘。コメンテーターの角谷浩一氏は「現地の調査といわれているものが、東京で作成されていたものだということがここまでわかっても、説明できない。情報操作で物事を進めていこうとする態度は明白だ」とのべました。