日本共産党

2004年2月4日(水)「しんぶん赤旗」

派兵への抗議の中

イラク占領支配へ合流

陸自本隊が出発 第一陣


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陸上自衛隊イラク派兵本体出発に抗議する有事法制反対道民連絡会と千歳、恵庭、北広島地域連絡会の人たち=3日、北海道千歳市、航空自衛隊千歳基地

 米英軍主導のイラク侵略戦争と占領支配に合流するため、陸上自衛隊本隊の第一陣約九十人が三日午後、北海道千歳市の新千歳空港から政府専用機で出発しました。四日にクウェートに到着、七日にも陸路イラク入りします。ロシアからチャーターしたアントノフ124大型輸送機二機も同日夕、陸自部隊が使用する車両や武器を積み込み、同空港からクウェートに向かいました。

 第一陣は、イラク南東部のサマワ郊外で宿営地を建設し、残る部隊の受け入れ態勢を準備するのが任務。約九十人のうち三分の二が宿営地を建設する施設部隊ですが、残り三分の一は警護を任務にした普通科(歩兵)部隊の隊員です。

 クウェートの米軍キャンプに数日間滞在し、射撃などの訓練を実施。その後、装輪装甲車や軽装甲機動車など約五十台の車列を自前で警護しつつ、陸路イラク入りします。

 第二陣以降の主力部隊は二月下旬から三月下旬にかけ、三回に分けて派兵される計画です。

自衛隊行くな市民からも声千歳

 陸上自衛隊の本隊第一陣約九十人が新千歳空港からイラクに向かった三日午後、戦争ノー、平和憲法守れ道民連絡会は、同空港のある千歳市内のJR駅前や自衛隊第二航空団の門前など市内三カ所でイラク派兵に反対する宣伝をしました。

 札幌や千歳、恵庭、北広島の各市から十五人が参加し、「派兵の根拠は完全に崩れた!」「うそつきは戦争のはじまり」と書かれた横断幕やのぼりをかかげてビラを配ると、次々に市民が受け取り、自転車で通り過ぎる中年男性は「頑張れよ」と激励していました。

 通りかかった千歳市に住む事務員の女性(26)は、「私にも自衛隊員の友人がたくさんいます。個人的には行ってほしくはありません。だって死ぬかもしれないでしょう」とビラを受け取っていました。

 宣伝カーからは道民連絡会の山下忠孝事務局長や日本共産党の高津直生市議らが派兵反対を訴えました。


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