2004年2月4日(水)「しんぶん赤旗」
与党が衆院でイラク派兵承認案の採決を強行したことをめぐり「空転」していた国会では三日昼、与野党の国対委員長会談で、衆院イラク特別委員会を今後週一回開催し、質疑をおこなうことなど、四項目の事態打開案を与党側が提案。野党側がこれを了承したことをうけて正常化されることになりました。同日午後、参院予算委員会が開かれ、〇三年度補正予算案が審議入りしました。
国対委員長会談では冒頭、自民党の中川秀直国対委員長が、衆院での採決が不正常な形となったことについて陳謝しました。
与党側の提案は、(1)次回の衆院イラク特別委員会の冒頭で斉藤斗志二委員長が混乱を招いた委員会運営について陳謝する(2)今国会会期中、同委員会を週一回開き、政府にイラクの現地状況を報告させ、質疑する(3)衆院予算委員会で本予算案の審議入り前に追加審議をおこなう(4)本予算案審議の衆院予算委員会の基本的質疑(首相ら全閣僚出席での質疑)を三日間おこなう(従来は二日間)−の四項目です。
イラク特別委の毎週開催は、日本共産党など野党が求めていたものです。イラク派兵についてまともに審議もせず承認させようとした政府・与党のもくろみに打撃を与えるとともに、イラク問題を国民注視のもとで監視し、審議する場が確保されることになりました。