2004年2月4日(水)「しんぶん赤旗」
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防衛庁を平和の灯(ひ)で取り囲み、イラク派兵反対をアピールする「2・5ピース・キャンドルナイト」のとりくみがひろがっています。
防衛庁に近い東京女子医大(新宿区)では、職員有志による実行委員会がつくられています。
一月二十日に六人で結成された実行委員会では、独自の参加を呼びかけるメッセージをつくり、集会ビラとあわせて労働組合の掲示板に張りだしました。現在五十人以上が参加を予定。紙コップとろうそくを買いそろえ、前夜には風よけつきのキャンドルをつくります。
実行委員の一人、臨床検査技師の中西敏己さん(54)は、足に障害があり、長い距離を歩くのは困難ですが、集会実行委員会に問い合わせて車いすを手配してもらい、初めてパレードに参加します。「日本は戦争に負けて、不戦の誓いをした。それが、日本の原点だと思うのです。五日の夜にともす灯は、その象徴。私がそうだったように、『何か行動したい』『自分の思いを表わしたい』と思っている人はたくさんいると思います」とのべ、「障害者も参加しやすい行動形態にしたい」と張りきっています。
職場の労働組合で青年部長を務める松井吉和さん(28)も、平和の行動に参加するのは初めて。「具体的な行動に、知り合いから誘うのが大事だと思う」と参加を呼びかけています。
自由法曹団千葉支部は、千葉県内の法律事務所や団体約百カ所にビラを届けて呼びかけています。支部幹事長の守川幸男弁護士は、「いろいろ問い合わせがきています。はがきで『私は行動に参加します。あなたもいかがですか』と知人によびかけている団員もいます」と話しています。
日本共産党千葉県委員会は三日、県内の約六十の駅頭でイラク派兵問題の「しんぶん赤旗」号外を配布して、イラク派兵反対、ピース・キャンドル行動への参加を呼びかけました。
埼玉県内では、埼労連の春闘決起集会や「有事法制に反対する共同センター」で、ピース・キャンドル行動を成功させようと話し合われています。県内に四十一カ所ある有事法制に反対する地域連絡会などあらゆるところへ「行動を知らせていこう」と呼びかけています。
東京土建では、三百個のちょうちんを準備し、組合員に参加を呼びかけています。防衛庁がある東京・新宿区の新宿支部では、「家族ぐるみで参加しよう」と呼びかけ、おとなは紙コップにろうそくのランタン、子どもはペンライトを持ってパレードをしようと準備しています。「みんなでへいわっ」の文字のポスターでサンドイッチマンスタイルになり、カエルのぬいぐるみで、「とにかく目立って、市民にアピールしたい」と組合員たちはいいます。
百人規模で参加しようととりくんでいるのは、NTT労働者でつくる通信労組。百円ショップで買った五十個のランタンに、「イラク派兵反対」の紙をまいてグッズを準備しています。「不法なイラク占領に日本が加担しようとしていることに、組合員たちも『もっと声をあげていきたい』と憤っています。通信に携わる私たちが戦争協力をしていかないという意味でも、行動に参加していきたい」と岩崎俊委員長はいいます。
JMIU(全日本金属情報機器労働組合)は、二百人以上で参加しようと組合員に呼びかけています。東京地本の女性センターでは、フォト・ジャーナリストの森住卓氏の撮影したイラクの子どもたちの写真パネルをかかげ、パレードに加わろうと女性組合員を誘っています。八日には東京・有楽町マリオン前で宣伝を計画しています。