2004年2月10日(火)「しんぶん赤旗」
【ベルリン=片岡正明】ドイツ南部の都市ミュンヘンで七、八の両日、イラク占領とドイツ連邦軍の海外派兵反対を求める二十以上のデモ、集会、会議などが催されました。七日のデモには主催者発表で約一万人(警察発表五千人)が参加。ミュンヘン市長のクリスチァン・ウデ氏は「米政府は世界を欺いた。イラクの大量破壊兵器保有の証拠は見つからなかった」とブッシュ米政権を非難しました。
一連の催しはミュンヘンで開催された外相、国防相、軍事専門家が参加する国際安全保障会議に対抗するもの。
グローバル(経済の地球規模)化反対の組織アタックやミュンヘン平和団体、労組、カトリック平和団体などが呼びかけた七日のデモでは約一万人の参加者が「戦争は問題の解決にならない。問題を付け加えるだけだ」「NATO(北大西洋条約機構)の世界戦争拡大にストップを」「米軍とNATOは湾岸から手を引け」などの横断幕やプラカードを掲げ、マリエン広場から市内中心部を行進しました。
一連の催しで平和団体の主催で、米国からの参加者もまじえた国際平和会議や反戦コンサートなどもおこなわれました。