2004年2月10日(火)「しんぶん赤旗」
【ロンドン=西尾正哉】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス前委員長は八日、英BBC放送のインタビューで大量破壊兵器によるイラクの脅威をあおって戦争を強行した米英両国政府を「誇張して商品を売りつけるセールスマンだ」と非難しました。
ブリクス氏は、「(米英の政権の)意向は、セールスマンが扱っている商品がいかに重要かを誇張するように、(機密情報を)劇的にするものだった」と指摘し、米英政府が機密情報を誇張して戦争を強行したと指摘。さらに同氏は、西側諸国の市民は、「政府にもっと誠実さを求めてもいい」と指摘し、実際には存在しない脅威を口実に戦争を強行した米英政府に誠実な対応を要求すべきだと指摘しました。