2004年2月11日(水)「しんぶん赤旗」
「みなさんの励ましで私も元気百倍です。今後ともいっしょに平和な日本を、イラクを、世界をつくりましょう♪」。イラクの復興にたいする平和的解決を求める署名五千三百人分を集めて内閣府に提出した宮崎県の高校三年生、今村歩さん(18)がいま、NGO「イラク救済基金」のホームページを通じてメッセージを発信しています。再度署名を集めて国会に届けるつもりです。
今村さんは二日、上京して署名を提出。それにたいし小泉首相が請願内容も読まずに、教育内容に介入する発言をしたことに、怒りの声と、今村さんを励ます行動が広がっています。
今村さんは、首相の対応に、涙がポロポロ出て、いろいろな圧力に悩みましたが、多くの励ましに、再度署名を集めようと決意しました。
ホームページでは「毎日毎日テレビで流れてくる映像を見ているうちにどんどん何とも言えない気持ちがつのってきて、限界をこえたんだと思います」と、署名を集めた動機や、活動する上で悔しい思いをしたこと、次々に届く署名や感謝の声に励まされ驚いたことなど、一連の経過を明らかにしています。
「イラクの平和解決のために軍隊では解決できないという思いを国会に届けたかったのです。署名の趣旨はそういうことですが、現在派兵されるニュースをみて私としては自衛隊をイラクに送ってほしくないと思っています。再度国会へ届けるため同じ内容の署名を続けます」と協力をよびかけています。
今村さんを応援する、「イラク救済基金」代表の大平直也さんは、「一カ月をめどに署名を集め、今度は彼女だけでなく多くの若者で国会を包囲しよう」と話しています。
署名用紙はホームページを通じてダウンロードできます。ホームページhttp://www.iraqhelp.jp