日本共産党

2004年2月12日(木)「しんぶん赤旗」

「戦争で希望生まれない」

「建国記念の日」反対2・11集会

東京


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「建国記念の日」反対2004年2・11集会=11日、東京・中央区、労働スクエア東京

 「建国記念の日」に反対し、自衛隊のイラク派兵と憲法改悪の中止を求める集会やデモ行進が十一日、全国各地でおこなわれました。

 東京では、「止めよう戦争するための人づくり 守ろう憲法9条」をテーマに2・11集会が八丁堀の労働スクエア東京で行われ四百人が参加しました(「建国記念の日」に反対し思想・信教の自由を守る連絡会主催)。

 渡辺治一橋大学教授は講演で、自公、民主三党が「解釈改憲ではなく正々堂々と議論し憲法を変えて自衛隊が出ていく状況をつくろう」としている状況は戦後の改憲の動きの中でも「一番こわい」とのべ、「広大な統一戦線をつくろう。そのためには火の玉のような燃える人がいなくてはなりません」と呼びかけました。

 堀尾輝久東京大学名誉教授は「憲法や教育基本法は、(旧憲法下の)日本の体質を変えるために提起された未完のプロジェクトだ」として、その精神を日常生活のすみずみに生かす意義を講演しました。

 マスコミ、教育など各分野から四人が発言。毎日新聞記者で新聞労連委員長の明珍美紀さんは、イラク取材をした朝日新聞記者が「爆弾や銃声を聞かなかった日はなく米兵が罪のないイラク市民を射殺する場を目撃した」と語ったと紹介しました。東京高校生平和ゼミナール代表の白木真帆さんは、宮崎の高校生が集めた派兵反対署名に対し小泉首相が「教育が必要」とのべたことに怒りを表明。「高校生に殺し合いを仕方ないと思わせる社会からどんな希望が生まれるでしょうか。どんなに冷たい風が吹いてもあきらめず行動したい」との力強い言葉に涙を流す参加者もいました。


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