2004年2月12日(木)「しんぶん赤旗」
来日中の王毅・中国外務次官は十一日午前、川口順子外相と外務省で会談しました。このなかで王次官は、小泉純一郎首相が十日の衆院予算委員会で靖国神社への参拝を今後も続ける意向を示したことに言及、「遺憾に思い、不満を表明する」と強く抗議しました。
小泉首相の発言は、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されていることについて「抵抗感を覚えていない」「A級戦犯の合祀をとやかくいう立場にない」などというものです。靖国神社参拝自体も「今までの気持ちを変える意思はまったくない」などと続行する考えを示しました。
王次官は、こうした首相答弁について、「過去の戦争を発動した責任者への批判と反省の上に現在の日中関係が成立する」と批判しました。
川口外相は「日本政府の歴史認識は、(過去の侵略に対する反省とおわびを表明した)一九九五年の村山富市首相談話の通りだ」とのべるにとどまりました。