2004年2月14日(土)「しんぶん赤旗」
「イラクから自衛隊を戻せ」「国連を中心に人道、復興支援を」―。一万二千人の唱和が冬空に響きました。高くかざした「派兵反対」「憲法守れ」のちょうちん、赤く燃えるキャンドル、女性たちの持つハート形のプラカードが揺れます。十三日夜、東京・明治公園で「守ろう! 平和といのち 2・13大集会」が開かれました。
作業服姿のままかけつけた建設職人や、繁華街宣伝を終えた女性、子どもの手を引いた母親が続々と会場につめかけました。
バス三台で友人と参加した山梨県の宇藤早和さん(19)は「じっとしていられないと山梨のピースウオークに参加し、集会を知りました。自衛隊は行っちゃったけど、あきらめてはだめ。殺すことも殺されることも許せない」と力を込めます。
CHANCE!の星野ゆかさんが「勝利するまでたたかい続ける」、全国港湾労働組合協議会の星野徹さんが「港を戦争のために使わせない」と力強くアピール。参加者は歓声でこたえ、平和への思い、小泉内閣への怒りが一つになりました。
日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、民主党の生方幸夫衆院議員が発言。志位氏は「戦争も戦争への派兵もうそから始まった。長続きするわけがない」とのべ、自衛隊派兵計画の中止と派兵部隊の即時・全面撤退を訴えました。会場から「そうだ」「よし」の声や大きな拍手がわきおこりました。
市民緊急行動の土井登美江さん、航空安全推進連絡会議の大野則行議長があいさつしました。集会後、三コースに分かれ、ピースパレードをしました。集会は、労働組合や宗教者、市民団体でつくる実行委員会が主催しました。