2004年2月15日(日)「しんぶん赤旗」
|
十四日開かれた日本共産党北海道後援会「04春の学習交流集会」の記念講演のため札幌入りした市田忠義書記局長は、記念講演の後、岡ちはる参院選挙区候補、宮内さとし衆院比例候補と共に同市中心街で街頭演説に立ち、小泉内閣による自衛隊のイラク派兵の暴挙を批判し、イラクからの撤兵を訴えました。
市田氏は、派兵される自衛隊員の多くが北海道の隊員であることを指摘し、「ご本人はもちろん、ご家族や関係者の方々の心配はいかばかりかとお察しします」と述べました。
その上で、国会でのわずかな期間の論議を通じても、重大問題が次々に明るみに出、戦争と占領の大義、自衛隊派兵の根拠が崩れ去ったこと、衆院では自ら派兵の承認を求めておきながら、ウソの答弁を繰り返し、一方的に審議を打ち切って与党だけで強行採決したことを批判。
「イラク派兵そのものが歴史的暴挙です。同時に、そのやり方といい、国会での態度といい、問答無用のやり方で日本を侵略戦争に追い込んでいった戦前を思い出された人も多かったのではないでしょうか。もし自衛隊がイラクで戦争に巻き込まれ、イラクの人々を殺し、自らが殺されるという事態になったら、どう責任をとるというのか」と強調しました。
市田氏は、派兵された自衛隊員の無事帰還を願って旭川市で取り組まれている「黄色いハンカチ運動」に乗って自民、公明、民主の国会議員が「黄色いハンカチ運動の普及の会」をつくったことに触れ、「本当に安全を祈るなら、そもそも自衛隊を送らねばいいではないか。日本共産党は、自衛隊を直ちに撤兵し、派兵を決めた基本計画を破棄することを要求し、奮闘することを誓います」と力を込めました。
市田氏の演説に拍手を送っていた札幌市西区の女性(55)は「私にも息子がいるので絶対に自衛隊のイラク派兵は反対です。直ちに撤兵するべきです」と語りました。