2004年2月15日(日)「しんぶん赤旗」
京 都 |
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幅広い市民でつくる「STOP!イラク派兵・京都」は十四日、自衛隊のイラク派兵中止をアピールしてピースウオークを行い、三百人が京都市役所から祇園石段下まで歩きました。
出発前には、服部待代表が「占領軍の撤退と自衛隊を日本に戻すことを掲げながら最後まで手を携えて頑張ろう」とあいさつ。航空労組連絡会、ほっかいどうピースネット、2・15防衛庁行動実行委員会の連帯メッセージが紹介されました。
リレートークでは、「自衛隊がイラク人を殺せば、それは私たち日本人が殺したことになる。あきらめが人を殺す」という女性や元自衛隊員、「声が出る限り、歩ける限り、目が見える限り戦争反対を訴えたい」という元特攻隊員らが発言。
参加者は、あきらめることなく三月二十日のイラク戦争一周年にむけて、小泉政権を揺るがす派兵中止の大運動を起こそうと誓い合いました。
上京区の藤田未来子さん(36)は、この日に五歳の誕生日を迎えた息子を自転車に乗せて参加。「子を持つ親として派兵を仕方がないとは思えない。どんな理屈があっても国によって人の命や人生が左右されるのはおかしい」と話しました。
埼玉・春日部 |
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埼玉県春日部市で十四日、イラク派兵反対と憲法擁護を訴える市民集会が、百二十人の参加で開かれました。春日部地区労働組合協議会(春日部地区労)、春日部・庄和地域労働組合連合会(春庄労連)、日本共産党、社民党でつくる実行委員会が主催したもの。集会後「自衛隊はイラクからただちに撤退せよ」などとシュプレヒコールをあげながら、市内をデモ行進。沿道から拍手や声援が飛びました。
集会では、四団体の代表者が「イラクに送られた自衛隊を引き揚げさせる運動に力を尽くそう」「憲法改悪の動きを許さず、平和憲法を守ろう」などと発言。参加者からは「平然とウソをつくなど、小泉首相の行動は反教育的。『教え子を再び戦場に送るな』の決意を新たにして、がんばりたい」(教職員組合)などの発言がありました。
「イラク派兵反対」と書いたはちまきをして行進した、自営業の遠藤隆さん(67)は「日本が戦争できる国にされてしまうような危機感を感じている。だまっていたら、大変なことになってしまう。今こそ声をあげなければいけない」と話しました。