2004年2月21日(土)「しんぶん赤旗」
人間らしく生きるために今こそ宗教人の力を集めよう―と、「全国宗教人・日本共産党を支持する会(宗教人の会)」は二十日、拡大世話人会を参院議員会館で開きました。同会は、宗教人と党の対話と共同のかけ橋として結成して六年になります。各地から仏教、キリスト教、天理教などの宗教人が参加し、懇談会を広げていくことなどを確認。会議後、東京駅前で街頭宣伝をおこない、「イラク戦争反対、憲法九条を守るために日本共産党への支持を」と訴えました。
日本共産党の副委員長・石井郁子衆院議員が「平和を愛し、真実を守るために権力に屈しない宗教人のみなさんに励まされてきました」とあいさつし、第二十三回大会で決定した新綱領の特徴を紹介しました。それにつづく懇談では、綱領で打ち出した「未来社会論は仏教の教えと同じ」(日蓮宗・木村隆張氏)などの発言があいつぎました。
真宗大谷派の石川勇吉氏は、「綱領には、宗教的良心を発揮する立場が表されている」といい、独立・民主主義・平和・生活向上めざして、宗派をこえた共同が必要なことを訴えました。
来年八十歳、「長生きも神のおぼしめし」という天理教の梶山登氏は、陸軍で魚雷を受け生きのびた経験を語り、「今戦争の時代に入ろうとする怖さを感じる。みなさん力を出しましょう」とよびかけました。
真宗大谷派住職は「ジャーナリズムが機能していないなかで、自衛隊派兵反対の運動は報道されず、推進する動きがつくられている。法要の場で真実を知らせると、まるで戦前のようだという話になります」。党宗教委員会責任者の平静丸、前責任者の日隈威徳両各氏があいさつしました。