日本共産党

2004年2月22日(日)「しんぶん赤旗」

紙芝居で改悪告発 好評です

厚労省の労組など宣伝


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紙芝居で年金改悪反対を訴える京都総評と京都社保協の宣伝=京都市北区

 「年金、年金って、カラスが鳴くよりうるさいですね」「ぼやぼやしてたら、年金とられてしまうでぇ」――。関西弁で繰り広げられる、与太郎と次郎の“年金問答”。紙芝居「おはなし『年金』」が好評です。

 発案したのは、全厚生職員労働組合の京都支部長、山本潔さん(41)。シナリオを書き、下絵も描きました。全労連近畿ブロックと共同でつくりました。「年金問題は難しい、とっつきにくいという声をよく聞きます。世論づくりに、学習グッズは不可欠」と昨年十二月に試作。リストラで失業中の草薙次郎と、定年退職した隣与太郎が、年金「改革」の内容や目的、解決方向などを語りあう紙芝居です。

 次郎の「消費税上げて年金とかにまわしてくれたらええんちゃいますぅ?」との質問にも、与太郎が消費税増税の目的を語ります。“オチ”は「続きは、みんなの運動でつくるんや」。

 完成して一週間、京都府北部にも出かけ、“上演”しています。京都総評と京都社保協が宣伝した十八日は、「ちゃんと納めてきたのに、カットされた」「これからが心配だ」と不安を口にしつつ、「削ったらいいムダがある」と話す女性(62)や、子連れの母親(38)が「福祉や教育にお金をまわすべきです」と署名する姿が相次ぎました。

 全厚生京都支部では、統一行動の二十五日には奈良で紙芝居をスライドで“上演”するなど、「改革」案の撤回まで、紙芝居を続けることにしています。


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