2004年2月22日(日)「しんぶん赤旗」
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在沖縄米海兵隊約三千人のイラク派兵に反対する「緊急抗議集会」(主催・沖縄県統一連)が二十日、同県嘉手納町の“安保の見える丘”で開かれ、約四十人が参加しました。
イラクへの出撃が続く嘉手納基地では同日も、C5ギャラクシー超大型輸送機などが駐機。FA18スーパーホーネットやE3A空中警戒管制機(AWACS)の米軍機が離着陸訓練を繰り返し、爆音で抗議集会がたびたび中断しました。
集会では、統一連の前宮徳男事務局長をはじめ、民医連や医生協、新婦人、平和委員会の代表が「基地や戦争のない平和な世界を子どもたちに渡すのは私たちおとなの責任。いっそう運動を広げたい」と、爆音に怒りを込めながら訴えました。
日本共産党のカヨウ宗儀県議候補(沖縄市区)は「私たちの大切な郷里である沖縄から米軍が出撃し、イラクの罪なき人々を殺してしまうということを考えただけでも心が痛む」とのべ、無法なイラク占領を続ける米英軍の撤退、憲法違反の自衛隊派兵の即時中止などを求めました。
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陸上自衛隊のイラク派兵本隊第二陣約百四十人がイラクに出発した二十一日、中心部隊となる陸自第二師団の司令部がある北海道旭川市で、「戦争ノー、有事立法反対旭川連絡会」は派兵強行に抗議し、即時撤兵の宣伝・署名行動をしました。
旭川市民をはじめ、札幌や滝川からも駆け付け五十五人が参加。のぼり旗、横断幕、宣伝カー三台を出し、軍都の「師団通り」だった「平和通り」を一条から三条にかけて数百メートルの範囲で宣伝しました。気温一度の小雨にもめげず、「自衛隊をイラクから直ちに撤兵させるために署名への協力を」と訴えると、一時間の行動で百九十九人分の署名が集まりました。
署名に応じた同市内の女性は、「夫の教え子がイラクに派遣され、テレビ映像にも出ています。本当は派遣に反対なんです。早く無事に帰国してほしい」と訴えました。
署名を集めていた同市神楽岡の上ケ嶋美陽子さんは「私にも息子が二人います。このままズルズルと派兵を許していったらどうなるのか。イラク人も本当は軍隊の派遣を望んでいない。もっと違った形で支援すべきです」と語気を強めました。同連絡会は同時刻に七人の抗議団を陸自旭川駐屯地に派遣しました。抗議団はイラクからの即時撤兵を求める要請書を届けましたが、自衛隊側は「担当者がいない」と受け取りを拒否しました。
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新潟市の繁華街で二十一日、自衛隊のイラク派兵に反対する約千人のデモの唱和が響き渡りました。有事法制反対・憲法九条を守る県連絡会、新潟港の軍事利用反対・有事法制化を許さない県民の会が共同で開いた集会のデモ行進です。
主催者の目崎静江・連絡会代表は「日本の歴史を根本から突き崩す暴挙に怒りを込めて抗議する。思想信条の違いを超えて一大県民運動を展開しよう。国民保護法制、有事法制発動阻止のたたかいへ発展させよう」とあいさつ。有坂勝・県民の会代表は「憲法九条に違反するイラク派兵に、即時撤退の声をあげよう」と訴えました。
決意表明で日本共産党県委員会の小日向昭一委員長は「うそで始まった戦争、うそで始まった自衛隊派兵を今のうちにやめさせよう」と強調。社民党県連の桝口敏行代表代行は「イラク派兵はだれもが納得できる大義はない」とのべました。
トラック連ね“平和な世界を” | 鹿児島 |
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「自衛隊はイラクから撤退せよ」「アイ・ラブ・ピースNO WAR」と横幕をつけた生協コープかごしま(組合員二十一万八千人)のトラック三十五台が二十一日、鹿児島市の中心部をデモ行進、沿道の人々の注目を集めました。
同生協理事会と同生協労組が「派兵反対の声をあげ、憲法を守り、平和な世界の実現を求める運動と世論を大きくひろげよう」と行ったものです。
出発集会では東賢二郎専務理事が「許してはならない。あきらめず声を出し行動を続けよう」とよびかけ、県労連議長でもある宮本強蔵同労組委員長が「占領軍支援であり、憲法違反。イラク国民の願いにも国際世論にも反するもの」と訴えました。
集会では「PEACE」の文字入りの虹色の旗千枚をつくったことや、小旗も準備していることが紹介され、すべてのトラックの前面に旗をとりつけて行進、同乗者は天文館通で車から降り宣伝・署名行動を行いました。