日本共産党

2004年2月23日(月)「しんぶん赤旗」

非戦訴え演劇人 熱気の集会

東京


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非戦を選ぶ演劇人の会によるピース・リーディング=22日、東京・世田谷区

 自衛隊のイラク派兵が強行されるなか、二十二日夜、演劇人が東京・下北沢で緊急集会を開催しました。「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛、渡辺えり子ほか十八人)が主催する、昨年春以来続けられてきた四回目の集会です。

 今回は、石田えりさん、木野花さん、松金よね子さんなど多彩な演劇人によるピースリーディング(朗読劇)が上演され、会場の劇場ザ・スズナリの前は、開場一時間以上前から長蛇の列。劇場は約百八十人の観客で埋め尽くされました。

 台本は三人の劇作家の書き下ろし。野中友博さんは、天皇の軍隊がおこなった戦争と靖国神社の問題を軸に構成。坂手洋二さんは、自衛隊関係者の発言などを引用してイラク派兵を問い、永井愛さんはイラクを取材したジャーナリストの報告をもとに、アメリカによる占領の実態を皮肉たっぷりに告発。燃え上がる火事のように力の論理がまかり通る世界に対峙(たいじ)し、「言葉の放水を続けましょう」と呼びかけました。

 同集会に三回目の出演となる俳優の高橋長英さんは、「これを火種に、もっと非戦の運動が火の手をあげて広がるといいですね」と語り、千葉県市川市から来た会社員の男性(34)は、「日本は芸能関係者の発言が少ないので、こうした取り組みはいいことだと思う」と話していました。


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