日本共産党

2004年2月24日(火)「しんぶん赤旗」

米大統領選

ネーダー氏出馬表明

イラク即時撤退を主張


 【ワシントン=浜谷浩司】米国の市民運動活動家ラルフ・ネーダー氏は二十二日、NBCテレビの番組で、十一月に行われる大統領選に無所属で出馬すると表明しました。

 同氏は、「今のワシントンは大企業の占領地と化している」とし、共和・民主両党がいずれも大企業本位の政治を推進していることを強く批判。二大政党による権力独占を打破する必要を出馬理由として強調しました。

 同氏は、二大政党の「対決」から抜け落ちた問題点を指摘。軍産複合体が「ますます太り」、連邦政府の裁量的予算の「半分も食い尽くす」一方で、子どもの貧困、消費者の負債、環境破壊がますます悪化しているとし、こうした問題は民主党政権下でも変わらないと主張しました。

 実現すべき政策として、国民皆保険制度の実施、ブッシュ政権による金持ち減税の是正、財政赤字の削減、大企業向け補助金への反対、雇用を増やすための公共事業などを列挙しました。

 イラク問題では、米軍駐留が戦争とテロを呼び寄せる「磁石」になっているとして「一刻も早い」撤退を主張。国連が中心となって、広範な国々が参加する平和維持部隊を派遣すべきだと述べました。


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