2004年2月25日(水)「しんぶん赤旗」
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「法律の専門家として、憲法違反のイラク派兵に断固反対」「復興支援は国連主体で」―名古屋弁護士会は二十四日昼、同市中区の繁華街でイラク派兵に反対し、撤退を求める集会とデモを行いました。
「名古屋弁護士会」というタスキをつけた弁護士五十人をはじめ、法律事務所職員、市民ら百五十人が参加。昼休み中の会社員や買い物客の注目を集めました。
集会で田中清隆同弁護士会会長は「自衛隊派兵が既成事実化されようとしているが、法律にたずさわる者として、憲法違反は許さない、という声をあげていきたい」と述べました。
「憲法九条を守りたいとの思いで法律家になった」と語る稲森幸一弁護士(38)は「中国残留孤児裁判にかかわってきましたが、そういう人にとって戦争はまだ終わっていません。イラクでも戦争孤児が生まれており、自衛隊派兵では解決になりません」といいます。
田巻紘子弁護士(25)は「イラク戦争で使用された劣化ウラン弾による被害を考えると、本当に許せません。人道支援という、口当たりのいい言葉にだまされてはいけません」と語ります。
同弁護士会は愛知県内のすべての弁護士が所属しています。この日の行動は、日弁連有事法制対策委員会が呼びかけた全国いっせい行動に呼応してとりくまれました。