2004年2月26日(木)「しんぶん赤旗」
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「日本人が連合軍に参加」――。イラクを占領している連合軍(CJTF7=第七連合統合任務軍)の機関紙「シミタール(三日月)」二十日号は、この見出しを一面で大きく掲げ、イラクに派兵された自衛隊が占領軍の一員として活動している実態を明らかにしています。日本共産党の小泉親司議員が二十五日の参院イラク有事特別委員会で取り上げました。
同紙は自衛隊のイラク派兵について「日本の第二次世界大戦以来初めての戦闘地域への派兵であり、国連の委任なしの初めての派兵だ」と指摘。占領軍司令部のパーマー大佐が「いまや日本はわれわれにとって最大の同盟国だ」「日本政府が、治安活動と対テロ戦争で自国の軍隊が他国と肩を並べて活動するのをすすんで許すのだから、歴史的な瞬間だ」という発言をしていることを紹介しています。
さらに、「『イラクの自由作戦II』で日本が果たしている連合軍の役割は、人道復興支援と連合軍兵士の空輸だ」という自衛隊員の言葉を紹介。パーマー大佐が、「自分のスタッフ」になった別の自衛隊員について「われわれの作戦にとってすばらしい人材だ」と持ち上げ、「これほど大規模な連合軍の取り組みに日本の軍隊が加わることの歴史的な重要性を実感している」とのべたことも伝えています。
この報道を取り上げた小泉氏は「自衛隊は連合軍の一員だと明白にいっている」と追及。川口順子外相は「物事を分かりやすくするため、そのように書くことがある」と答え、石破茂防衛庁長官は「(同紙に)誤りがあれば、それは事実ではない」というだけで、まともに答えることができませんでした。