日本共産党

2004年2月27日(金)「しんぶん赤旗」

小児救急医療の拡充ぜひ

小池議員 小田嶋昭和大病院助教授と懇談


 日本共産党の小池晃参院議員は二十四日、小田嶋安平昭和大学病院小児科助教授(日本小児科学会診療報酬包括化問題委員長)から、小児救急医療の実態を聞き、改善について懇談しました。

 小田嶋氏は、救急医療にたずさわる小児科医が三十六時間連続勤務という過酷な労働をよぎなくされ、体調をくずし辞めざるをえず、それが労働条件をさらに厳しくして悪循環になっていると指摘しました。医師の「当直」は本来、「待機」と「巡回」をおこなうとされていますが、睡眠もとれずに入院患者、救急患者の診察をおこなっているという深刻な現状にふれ、その改善が急がれていることが強調されました。同時に現在の診療報酬は、子どもの診察や治療におとなの数倍も人手や時間がかかることが考慮されておらず、赤字がさけられないしくみになっていることが小児科医不足を深刻にしていることを明らかにしました。

 今年四月の診療報酬改定で小児医療は若干改善されたといわれていますが、医師が交替制でまともに勤務できる改定にはほど遠く、小児救急体制は危機のままということです。すでに独立行政法人化を目前に、地方の国立病院では小児科を縮小する動きが出ており、小田嶋氏は、「小児救急医療の危機を解決するために政治の力をかしてほしい」と述べました。

 小池議員は「私も内科医として当直をしてきました。医療現場の実態、具体的な資料を生かして、改善のために努力したい」と語りました。懇談には、高橋千鶴子衆院議員秘書、井上美代、小林美恵子両参院議員秘書、党国民運動委員会、社会保障対策委員会も参加しました。


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