日本共産党

2004年2月27日(金)「しんぶん赤旗」

医療の質向上を提起

全日本民医連総会

憲法守る運動積極的に


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「平和と憲法を守る運動をまきおこそう」などのスローガンのもと開かれた第36回民医連総会=26日、さいたま市

 全日本民主医療機関連合会(肥田★会長)の第三十六回総会が三日間の予定で二十六日、さいたま市内で始まりました。約七百人が参加。「戦争と政治によって国民の命が脅かされている」とする強い危機感のもと、今後二年間の運動方針を討議、決定します。

 冒頭、肥田会長は大義なきイラク戦争に小泉内閣が自衛隊を派兵したことを厳しく批判。「平和と憲法を守る運動を積極的にまきおこしていこう」とよびかけました。

 総会議案について長瀬文雄事務局長が二年間の活動をふまえて説明報告しました。医療改悪反対のたたかいでは運動の広がりを評価。負担増を撤回する粘り強い運動の継続と、社会保障の大改悪に反対する運動の強化を求めました。

 「医療の質と安全性のとりくみ」について「民医連らしい運動が緒についた」として、現場の実態に基づいて作製した『転倒・転落事故防止』『注射事故防止』『院内感染予防』のパンフレットを全国の医療関係者に数万部普及、注目されていることを報告しました。

 一方、加盟医療機関でおきた医療事故・事件について「理念と実践の乖離(かいり)」を率直に認め、構造的な背景を詳しく分析。「患者の人権を守る視点にたった防止策」として、医師研修の改善や職員の倫理意識の向上などを提起。管理運営の水準を引き上げて、目標・理念を民主的に徹底させることを強調しました。

 日本共産党の山口富男衆院議員が連帯のあいさつ。「安全、安心の医療を実現するため憲法を守るため、ともに連帯してがんばりましょう」とのべました。


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