2004年2月29日(日)「しんぶん赤旗」
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さいたま市で開かれていた全日本民主医療機関連合会の第三十六回総会が二十八日、閉会しました。「人権を守る医療・社会保障の運動を地域からまきおこす」などの運動方針を採択。再選された肥田●(ゆたか)会長が「憲法の学習運動を全国で進める」ことを提唱しました。
三日間の総会で五百四十人が発言。加盟医療機関でおきた医療事故・事件の教訓に真摯(しんし)に学び現状を改善しようとする討議が特徴的でした。
「大腸がん検診を積極的に取り組んだ」(大阪)など民医連らしい保健予防活動の報告も。「他団体と協力して、日本でイラクの子どもの治療や医師研修に取り組んでいる」という愛知の青年職員。大分の青年歯科医は県で初の民医連歯科診療所を開設する夢を語り、熊本の女性医師は全国に先がけて「女性専門外来」を開設する意気込みを話しました。
二十八日の討論では日本共産党の小池晃参院議員が理事として発言。年金大改悪に反対する運動を憲法を守る運動と結びつけてたたかうことを呼びかけました。
政権与党などによる反民医連攻撃に対して東京の代議員が「これは地域の医療・福祉要求への攻撃だ。住民の支持をえて道理ある反撃をした。ひるむことなく医療改悪反対、介護保険改善など、政治の流れを変えよう。個人として選挙運動に参加するのは国民の権利。参議院選挙を堂々とたたかおう」と訴えました。