2004年3月2日(火)「しんぶん赤旗」
二十九日、ハリウッドで行われた第七十六回アカデミー賞の発表・授賞式で主演男優賞に選ばれたショーン・ペン氏は、壇上で「WMD(大量破壊兵器)はなかった」とイラク戦争をあらためて批判しました。
ペン氏は一昨年来、たびたび米紙にブッシュ大統領あての公開質問状や意見広告を掲載し、イラク戦争を厳しく批判してきました。
「(イラクに)WMDがなかったということのほかに、俳優たちが知っていることがあるとするならば」と受賞あいさつで切り出したペン氏は、「演ずることほど最高なものはないということだ。それは私とともにノミネートされたすばらしい俳優たちによって証明されている」と述べ、会場から喝さいが送られました。
ペン氏は、映画「ミスティック・リバー」(クリント・イーストウッド監督)で娘を殺された父親の苦悩を熱演しました。