2004年3月2日(火)「しんぶん赤旗」
【ソウル=面川誠】韓国の盧武鉉大統領は一日、ソウルで開かれた三・一独立運動(一九一九年)を記念する政府主催式典で演説し、小泉首相の靖国神社参拝や有事法制制定などを強く批判しました。
大統領は「日本にひとこと忠告したい」と述べ、「韓国の政治指導者が歴史的事実や日本の法制度の変化、未解決の問題についてあえて口にしないからといって、すべての問題が解決されたと考えてはならない」と指摘。
「韓国国民の心を傷つけるような言葉を口にしてはならない」とした上で、「自覚のない国民や、人気取りに熱中している一人二人の政治家は別として、少なくとも国家的な指導者はそのようなことをしてはならない」と強調しました。
さらに、「韓国国民と政府は、日韓の未来を考え、互いの心に傷を与えないように自制している」と指摘。「日本も努力すべきだ」と主張しました。