2004年3月3日(水)「しんぶん赤旗」
米英軍によるイラク攻撃から一周年の二十日を、「戦争と占領に反対する地球的行動の日にしよう」との国際的な共同行動の準備が世界でも日本各地でもすすんでいます。
全労連、東京地評、安保破棄中央実行委員会、安保破棄東京実行委員会などがよびかけ二日夕、「3・20国際共同行動IN東京・芝公園」(同実行委員会主催)を二十日午前十一時から東京・港区の芝公園で開催することを決めました。
同実行委員会では、全労連の中山伸副議長(東京地評議長)があいさつ、東京地評の高畠素昭事務局長が報告・提案しました。
安保破棄中実委はさきに、イラク攻撃が開始された日本時間午前十一時三十三分にいっせいに音を鳴らしたり、風船を飛ばすなど、全国各地で百万人規模の行動を呼びかけています。
この日の実行委員会では、そのメーン行動の場として、「3・20芝公園」集会を「各団体、参加者が創意工夫をこらしたアピールをしよう」と話し合いました。集会後、都内をパレードします。
陸海空港湾二十労組は日比谷公園小音楽堂で「集会」を予定しています。「3・20芝公園」実行委員会は、二十労組や市民団体、宗教団体などとエール交換などについての話し合いをしています。
同実行委員会では、東京都内で計画されているいくつかの地域集会とともに、この芝公園集会を大規模に成功させることを確認。実行委員会に参加する各団体が、すべての構成員によびかけ、さらに広い人々を誘って参加するよう話し合いました。
連絡先 電話03(5395)3171、ファクス03(5395)3240(東京地評)
米国ではニューヨーク、サンフランシスコなど大都市で数十万人規模の集会が予定されているほか、全米百四十カ所以上で抗議集会が開かれ、ブッシュ政権の外交政策転換を要求します。イラク占領の中止、兵士の帰還の要求とともに、対テロを口実にした国内の人権侵害にも抗議の声をあげます。
英国では、大量破壊兵器問題で国民にうそをついてイラク戦争に参戦したブレア首相にたいし「うそはもうたくさん」のスローガンがつきつけられています。二十日にロンドンで開かれる全国デモに向け、参戦理由を調査する独立委員会設置の大署名運動も取り組まれています。
ドイツでは、イラク戦争だけでなくコソボ、アフガニスタンなど米国の対外干渉の出撃基地となり、核兵器も貯蔵されている南部のラムシュタイン米軍基地前で「イラクのような戦争を繰り返すな、核兵器を全廃せよ」と要求する全国行動が取り組まれ、八都市からのバス運行が準備されています。
また、イラク派兵国の一つ、イタリアでは二十日にローマで開催される全国集会、デモを成功させるための「平和キャラバン」が四コースに分かれて開始されています。