2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は三日、国会内で記者会見し、「国家公務員法違反」容疑での不当逮捕に対して、次のようにきびしく抗議しました。柳沢明夫法対部長が同席しました。
本日、警視庁公安部と月島警察署は、社会保険庁目黒社会保険事務所に勤務する堀越明男氏を昨年十月十九日、二十五日、十一月三日の日曜・休日に、堀越氏が居住する地域で、「しんぶん赤旗」号外などを配布したことを理由に「国家公務員法違反」容疑で不当に逮捕し、日本共産党千代田地区委員会などを捜索し党のパソコン等を押収した。この逮捕、捜索・押収はきわめて不当なものであり、きびしく抗議する。
もともと国家公務員法(国公法)が、国家公務員の政治活動を「政治的行為」の名のもとに広範に禁止していることは、憲法に保障されている国民の思想・信条の自由や結社の自由を不当に制限するものである。わが党はこうした国公法の違憲性をきびしく批判してきた。
同時に、その国公法でも、公務員が、その居住する地域で、日曜・休日にビラ配布などをすることについて取り締まることは、とうてい許されないことである。現に、人事院当局は、そうしたビラ配布などについて、「違反」扱いをしてこなかったのである。
今回の国公法違反を理由にした警視庁の不当な逮捕、捜索に対し、わが党はきびしく抗議する。ただちに捜査を中止するとともに、パソコンなど押収した物を返還し、堀越氏を釈放するよう要求する。
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市田氏は会見のなかで、小野清子国家公安委員長にこの問題にかんして抗議の申し入れをしようとしたが、面会さえ拒否したことについて、「きわめて不当な態度であり、厳しく抗議する」と強調しました。