2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 一月に開かれた日本共産党の第二十三回党大会に参加したアメリカ共産党とはどんな関係なのですか?(東京・男性)
〈答え〉 日本共産党とアメリカ共産党は一九八二年以来、関係を断絶していました。
きっかけは八二年二月、アメリカ共産党のガス・ホール書記長(当時)がソ連追随の立場から、日本共産党を「反ソビエト、反労働者階級、反マルクス主義」などと一方的に攻撃する論文を発表したことでした。日本共産党は同年四月、「対ソ追従者の自己暴露―ガス・ホールの中傷に答える」という反論を発表。その後、アメリカ共産党にたいし、真剣で誠実な関係を築くためには、両党関係を断絶させた過去の問題に対してきちんとした総括がされるべきだとの姿勢を示してきました。
〇三年七月、アメリカ共産党から、党の副議長が原水爆禁止世界大会に参加する機会に、日本共産党との関係回復を目的とする会談の申し入れがありました。日本共産党はこの申し入れを受け入れることを先方に伝えたところ、会談直前になって、アメリカ共産党の議長と国際局長の連名で、不破議長と志位委員長に書簡が寄せられました。
書簡は「私たちはアメリカ共産党を代表して、両党関係の断絶にいたる時期にアメリカ共産党がおこなった日本共産党の階級的立場と自発性に対する攻撃について謝罪したい」というものでした。書簡はさらに、意見の不一致が生じた時には他党への攻撃や干渉ではなく、相手に敬意を払いながら不一致点を表明しなければならないこと、過去のいかなる問題もすすんで検証し、誤りを正して歴史から学ぶための建設的対話をおこなうことを強調していました。
同年八月八日、長崎で開かれた両党会談では、米側書簡の内容が確認され、両党関係は正常化されました。日本共産党の第二十三回党大会には二十四年ぶりにアメリカ共産党代表を招待、来賓として参加しました。(央)
〔2004・3・4(木)〕