日本共産党

2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」

井上ひさしさん、阿木燿子さんらリレートーク

日本ペンクラブ集いに千400人

3月3日は「平和の日」

滋賀


 日本ペンクラブは三日、滋賀県大津市のびわ湖ホールで第二十回「平和の日」びわこの集いを開き、千四百人が参加しました。

 集いは、平和を願うキャンペーンに世界中のペンセンターが毎年同じ日に取り組もうと、一九八五年から回を重ねています。開催日が毎年三月三日なのは、少女たちが人形を飾り、あかりをともして幸せを願うひなまつりの日が「平和の日」にふさわしいとの日本の提案が採用されたためです。

 今回のテーマは「平和の日に想う いのち・万葉・こども・水」。井上ひさしさん、阿木燿子さんら著名な作家・文筆家が、リレートークを行いました。

 「こども」をテーマに対談した落合恵子さんと吉岡忍さんは、イラクやパレスチナの子どもたちが置かれた状況を紹介して、「目の前で大切な人を殺された子どもに、暴力を肯定するなといっても無理」「子どもにとっておとなは環境問題。人に勝つこと、倒すことを成功と見るおとなが周りにいれば影響される」などと語りました。メディアの報道姿勢にも話が及び、「流されるニュースが本当かどうか問いかけ、批判的に読み取る力が必要。情報の洪水の中、大量に流された情報が“事実”になるこわさがある」と指摘しました。

 井上さんと阿木さんは、「水」をテーマに「人体の60%は水なのに、外部の水に関するほどには意識しないのでは」と提起。“地球の水が巡りめぐって自分の中に”“水を介して人間はみんなつながっている”ことを強調しました。


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