2004年3月7日(日)「しんぶん赤旗」
児童虐待防止法を見直し、改正案を協議する会派代表者会議が二日から行われ、五日に改正案をまとめました。日本共産党から石井郁子副委員長・衆院青少年問題特別委員が参加しました。
改正案は▽児童虐待が子どもの人権侵害であることを明記する▽保護者だけでなく同居人による場合も児童虐待とする▽著しく拒絶的な対応や配偶者暴力など子どもに心理的外傷を与える言動も児童虐待とする▽虐待を行った保護者への指導および支援を明記する▽関係機関の連携など国や自治体の責務をよりくわしく規定する▽児童虐待を受けたと思われる場合でも通告を義務付ける▽児童の安全確認や安全確保について必要に応じ適切に警察の援助を求める▽市町村にも保育所の活用などの施策を求める―という内容です。
石井氏は弁護士や児童相談所関係者などの要望を改正案に反映させ、関係者が使いやすい法律をつくるよう主張。虐待した保護者への支援について位置付けることや、国や自治体の体制整備の強調などを提案。体制整備では「努めるものとする」としていたのを「努めなければならない」と強調するものになりました。