2004年3月8日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小池晃政策委員長が出演した七日の「サンデープロジェクト」では、憲法問題、佐藤観樹前民主党衆院議員の秘書給与詐取疑惑などが討論されました。
自民党が憲法改定の手続きを定めた「国民投票法案」を今国会へ提出するとしている問題で、公明党の北側一雄政調会長は「手続き法を出すことは賛成だ」とのべ、賛意を表しました。民主党の枝野幸男政調会長も、「当然、憲法改正の手続き法は早期につくるべきだ」とのべました。
小池氏は、改憲の狙いが九条改悪にあることを指摘し、「法案の提出は、まさに(憲法改悪への)ハードルを一つ越えることになる。これは、単に手続き論の問題ではなく、反対だ」とのべました。
秘書給与詐取疑惑について、佐藤前議員が所属する民主党の枝野氏は、「(佐藤氏が)民主党の公認候補、議員になったことをチェックできなかったことについて反省しなければならない」と陳謝しました。
小池氏は、佐藤前議員が妻を公設秘書としていた問題について聞かれ、「親族の採用をやめるべきだという意見書が一九九一年から出ているのだから、すぐに与野党で合意して親族の公設秘書への採用は禁止する確認をすべきだ」とのべました。自民党の額賀福志郎政調会長も「配偶者や親はいけないと思う。前向きに検討してみたい」とのべ、北側氏も「親族は公設秘書にすべきでない」とのべました。
枝野氏は、自身の公設秘書に妹を採用していることに関し、「誤解を招くという判断があれば考えたい」とのべました。
番組の中ではコメンテーターから、「自民党からは選挙違反が出てきて、民主党からは古賀(潤一郎)議員と佐藤前議員(の問題)が出てきて、この二大政党制でお互いにやりあっている姿は国民にとって異様に腹が立つ」(金子勝慶応大学教授)との声があがり、司会の田原総一朗氏も「(自民、民主)どっちにも(選挙で)入れたくないという話になる」とのべる一幕もありました。