2004年3月9日(火)「しんぶん赤旗」
日本平和委員会と東京平和委員会は八日、外務省と防衛庁に対し、沖縄の米軍普天間基地の無条件返還と米軍基地の縮小・撤去、新基地建設のためのボーリング調査の中止を要請しました。
佐藤光雄代表理事、千坂純事務局長ら平和委員会の代表とともに、沖縄の「ジュゴン保護基金委員会」の東恩納琢磨事務局長ら八人が参加。石破茂防衛庁長官、川口順子外務大臣あての要請書を提出しました。要請書は(1)ボーリング調査の中止(2)辺野古沖への新基地建設の中止(3)普天間基地の無条件返還はじめ米軍基地の大幅な縮小・撤去―を求めています。
外務省では、佐藤、千坂両氏らが、新基地建設が計画されている名護市・辺野古の海について、サンゴと海草に恵まれ、沖縄県が最も厳しい自然保護区域に指定した場所であることを指摘。「新基地建設計画と、そのためのボーリング調査は、世界の自然環境保護の流れに逆らい、住民生活を基地被害にさらすもの。直ちに計画を撤回せよ」と強く求めました。
沖縄から駆けつけた東恩納事務局長らは、辺野古周辺が世界的に保護されているジュゴンの重要な生息域であり、米国でもジュゴンを守るために裁判が起こっていることを示し、「貴重な自然環境を破壊するな」と迫りました。