2004年3月10日(水)「しんぶん赤旗」
|
小池氏は保険料を引き上げ、給付を削減するという政府の年金「改革案」について、「低すぎる基礎年金の水準を引き上げ、安心して暮らせる水準を保証することこそ、年金改革の第一歩ではないか」と迫りました。
今回の「改革案」では、すでに年金をもらいはじめた人も、初めて例外なく実質引き下げとなり、国民年金では現在平均で四万六千円が、三万九千円まで下がります。
小池氏は「こんな引き下げをおこなったら生きていけない―総理はこの声にどう答えるのか」と追及。小泉純一郎首相は「だれかが負担しなくてはいけない」と国民の声に背を向けました。
小池氏は、二〇〇〇年四月からは介護保険料が天引きされ、〇一年一月、〇二年十月と二回にわたる老人医療の負担増がおこなわれたことを指摘し、「それなのに年金額は物価スライドで逆に削減されてきた。これでは年金生活者の暮らしが冷え込むのも当然だ」と批判。安心できる年金をつくるため、基礎年金の国庫負担の引き上げは増税でまかなうのでなく、「道路特定財源の一般財源化など税金の使い方の見直しで生み出すべきだ」とのべました。