2004年3月11日(木)「しんぶん赤旗」
兵庫県黒田庄町、同福崎町、滋賀県びわ町の予算案が九日、兵庫県南光町の新年度予算案が十日、それぞれ町議会に提案されました。
福崎町は、一般会計が8・7%増の七十八億七千四百万円。特別会計を含む予算総額は7・4%増の百六十五億三千四百万円という積極予算です。
嶋田正義町長は、町長選でかかげた公約「福崎町新いきいきプラン21」と福崎町の第四次総合計画(案)を念頭において編成をすすめたと説明。政府の「三位一体改革」で、福祉・子育て・医療の分野の予算が削減されているが、福崎町では施策の後退はさせず、新たに痴ほう高齢者を見守る「やすらぎ訪問事業」の着手や町ぐるみ検診のいっそうの充実をはかるとしています。
南光町の予算規模は一般会計が二十六億九千九百万円で前年比11・9%増、一般会計と特別会計をあわせた総計は前年比18・6%増の四十八億千四百八十万円。
山田兼三町長は提案説明で「町民の暮らしを守る防波堤としての町政の役割は重要。国が地方への財政支出を締め付けている厳しい財政環境ですが、町民が安心して暮らせる明るい町づくりを進めるために、福祉と健康を守り、生活環境の整備充実に極力努めました」とのべ、「ひまわりの郷」の発展と農林業の振興、生活環境の整備など、明るい町づくりの前進をはかる編成にしたと説明しました。
黒田庄町の一般会計は前年比6・6%減の三十五億二千万円。特別会計を含む総予算は前年比0・4%減の六十七億五千五百万円。
東野敏弘町長は、予測を超える大幅な地方交付税の削減で厳しい予算編成となったが、可能な限り町民へのしわよせをしない立場から、五人の退職者の不補充、町長給与の三割カットをはじめとした特別職四役給与の削減、管理職手当の削減、旅費日当の廃止、職員給与の削減など全般にわたる厳しい見直しを実施したが、関係者の大きな協力を得たと報告しました。
びわ町は、一般会計は三十四億四千百万円で、地方交付税削減など政府の「三位一体改革」で一億三千八百万円の歳入不足となり、前年比18・4%減の緊縮予算です。国保税の改定も余儀なくされましたが、福祉の後退を抑え、新たな農業予算を盛り込みました。
橋本健町長は「少ない基金の取り崩しに頼らなければならない中で、効率的な事務の推進を図りながらやりくりし、福祉は後退させず、町民のくらしに寄与する編成にしました」とコメントしました。