日本共産党

2004年3月13日(土)「しんぶん赤旗」

公安警察とは?


 〈問い〉 今回のビラ配布弾圧で、公安警察というのがあることを知りました。どんな役割をもっているのですか?(愛知・女性)

 〈答え〉 国家公務員が休日、居住地で「しんぶん赤旗」号外などを配布したことを理由に、警視庁公安部の指揮のもとに国家公務員法違反容疑で逮捕し、党地区事務所等を捜索、検事が起訴した事件で、公安警察の存在があらためて浮かび上がりました。憲法は国民の人権を保障し、警察法も警察が「不偏不党、公平・中正」に責務をはたすよう求めています。しかし、警察は自民党・財界の支配する国家体制を守るために「公共の安全、犯罪の予防」を名目に、憲法、警察法に反し、政治革新の先頭に立つ日本共産党や民主的な運動を抑圧する活動をおこなっています。これを専門におこなうのが公安警察で、警備公安警察ともいいます。

 公安警察は、日本共産党や民主青年同盟、労働組合など民主的な団体・個人のまったく正当な活動にたいし、張り込み、尾行、ビデオ撮影、スパイ工作、文書窃盗、電話盗聴など、違法な警備情報収集=スパイ活動を系統的におこなっています。また、独立・平和、民主主義、生活擁護を求める労働組合、民主団体のデモ行進やストライキなど、表現の自由、団結権などを行使する行動に対しても、しばしば干渉してきます。

 一九八六年に摘発された日本共産党の緒方国際部長宅電話盗聴事件は、警察庁警備局の指揮のもと、神奈川県警の特殊工作班が、電話線を彼らの隠れ家に引き込み、電話盗聴したもので、国家賠償請求の裁判で、警察の組織的犯行が断罪されています。公安警察に対して、全額が国から捜査費・活動旅費として支出されていますが、公表されていません。六〇年に明るみに出た島根県警文書で、警備局幹部が裏金処理方法を指示していたことが判明するなど、警察にまん延する公費違法支出の根源も公安警察にあります。日本共産党は違憲違法な公安警察の廃止を求めています。()〔2004・3・13(土)〕


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