日本共産党

2004年3月16日(火)「しんぶん赤旗」

政府の年金改悪案では不安拡大、制度空洞化

NHK「日曜討論」 富樫参院国対委員長が批判


 日本共産党の富樫練三参院国対委員長は十四日放送のNHK「日曜討論」に出演し、来年度予算案や年金改革、道路公団民営化などをめぐる参院での論戦について、各党代表と討論しました。

 予算委員会の論議では景気の問題が重要だとのべ、「国民は景気回復を実感していない」と指摘。来年度予算案は「(大企業と庶民の)二極分化に拍車をかける予算だ」と批判しました。政府の年金「改革」案は負担増と給付減が果てしなく続くものであり、「政府は『持続可能だ』というが、これでは国民の命の方が持続できない」と批判。「これを続ければ年金への不安は拡大し、制度の空洞化を招く。自ら制度の土台を掘り崩すことになる」とのべました。

 全国十三カ所のグリーンピア(大規模年金保養基地)を売却する政府の計画について、「国民の信頼回復の問題だ。売却すれば問題は解決するのか」と指摘。地元に建設しながら責任も負わず、謝罪もしていない歴代厚相の問題などをあげ、「問題を解明して国民の納得を得ないのでは、不信を深めるだけだ」と強調しました。道路公団改革については(1)むだな高速道路建設計画を見直す(2)四十兆円の赤字を国民に押し付けない(3)政官業の癒着を断ち切る―ことが必要だとのべました。

 民主党・佐藤観樹元自治相の秘書給与詐取事件に関連して、秘書による政党・政治団体への寄付を禁じるべきだと筋違いの主張をする与党側に対し、富樫氏は「寄付は秘書が思想信条の自由にもとづいておこなっており、憲法で保障された政治活動の自由に属する問題で、外から規制できるものではない。今回の問題とからめて規制しようというなら重大な問題だ」と批判しました。


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