2004年3月19日(金)「しんぶん赤旗」
イラク占領支援のためクウェートに派兵された航空自衛隊のC130輸送機が、米軍を主体とする占領軍の物資輸送を行っていたことが十八日、分かりました。イラク特措法では、占領軍のために輸送、補給などの兵たん支援を実施する「安全確保支援活動」も柱となっており、これが初めての活動。防衛庁幹部によると、武器・弾薬が含まれるかどうか、積み荷の検査は実施していないといいます。
同庁幹部や空自関係者によると、空自輸送航空隊は今月三日から十七日までに、C130で七回、計約二十五トンの物資をイラク南部のタリル空港まで運びました。物資の中にはサマワに駐留する陸上自衛隊の生活関連物資などのほかイラクに展開する占領軍の関連物資も含まれていました。
同庁幹部は、C130で空輸する物資は事前に内容物を明記した文書が提出されることなどをあげ、「生活関連物資に武器や弾薬が紛れ込むことはあり得ない」とする一方、「抜き取り検査などの実施も他国との関係上、難しい」としています。