2004年3月19日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=浜谷浩司】イラク戦争開戦一年にあたり、イラクで犠牲になった米兵の家族や戦争に反対する人々が十七日、ブッシュ米大統領はすべきでない戦争をウソで固めて強行したとして、五十六万人余りの署名を添えて、同大統領の問責決議を議会に求めました。
この運動は、イラク戦争とブッシュ政権の先制攻撃戦略に反対して、全国規模の四十二団体でつくる連合体「戦争なしの勝利」(WWW)が中心になり進めてきたもの。
同団体事務局長のアンドリューズ元下院議員は、イラクに大量破壊兵器がなかったことについて、「ブッシュ大統領は誠実でない。イラクが『差し迫った脅威』でないことを大統領は知っていた」「大統領の責任を追及しないなら議会も真実に目をつぶることになる」と指摘しました。
イラクで死亡した米兵は十七日までに五百六十四人。負傷者は三千人を超えています。「(国連)兵器査察官の報告を無視し、同盟諸国の反対を押し切り、情報機関の異なる見解を覆して、戦争した結果が、この犠牲だ」と同団体は強調しています。